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【告知】統語的曖昧文の産出・理解におけるパラ言語的情報の利用について (研究発表)


本研究会のメンバー・岡久太郎さん (京都大学大学院 人間・環境学研究科 特定研究員) に,「統語的曖昧文の産出・理解におけるパラ言語的情報の利用について」というタイトルで研究発表を行なっていただきます! 2020年5月30日に京都言語学コロキアムにて発表された内容をぜひ本研究会でも紹介してください! とお願いして,ご発表いただくことになりました。

 

zoom開催ですので,遠方の方も参加しやすいと思います。ご関心のある方は,ぜひご参加ください!!(下記よりお申込みください)

 

 研究発表の概要

 

【日時】 2020/9/2 (水) 18:00~20:00
※延長戦の可能性あり。途中入退室OK。
【場所】 Zoom開催
【講師】 岡久太郎氏 (京都大学大学院 人間・環境学研究科 特定研究員)
【演題】 統語的曖昧文の産出・理解におけるパラ言語的情報の利用について
【キーワード】 統語的曖昧文,韻律,ダウンステップ,ジェスチャー,第二言語学習者

  【要旨】

 我々は日常のコミュニケーションにおいて、話し手が自身の意図を伝達するために、また、その意図を聞き手が理解するために、言語表現以外にも多様なモダリティにおける情報を利用している。本発表では、言語的には曖昧性を有する統語的曖昧文の産出・理解において、話し手と聞き手がどのようにパラ言語的情報を利用しているのかを明らかにすることを試みる。

 第一に、産出の側面については、発話の統語構造に対応した韻律的情報とジェスチャーに着目し、その両者が一つの発話に共存しうる付加的な情報であるのかを検討した。

 第二に、理解の側面については、ジェスチャーが共起する統語的曖昧文の発話が、発話のみに集中した発話と比べ、聞き手の理解のしやすさにどのような影響を与えるのかを検討した。さらに、第二言語学習者の言語理解においてはパラ言語的情報を有効に活用することが難しいという先行研究を参考に、日本語を第二言語話者として学習する香港在住の広東語母語話者がジェスチャーを伴った発話を正しく理解できるのかを実験的に検討した。

 

※メンバーズページ(レジュメなど)はこちらから。